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映画~いのちの林檎
この映画は、化学物質過敏症を描いたドキュメンタリー映画です。
化学物質過敏症という病気は一般的にはほとんど知られていませんが花粉症などと同様で、誰にでもかかる可能性のある病気です。
当社HPの「シックハウス症候群」のページにも記載していますが、有害な化学物質を空気、食べ物、皮膚などから摂取することで、体内の化学物質の許容量を越えてしまい、吐き気、倦怠(けんたい)感、頭痛、呼吸困難、めまい、せき、目の痛み、寝不足、アレルギーなど多様な症状を発症してしまい、通常の日常生活が送れなくなる病気です。
有害な化学物質といっても何も特別な物質ではなく、自分たちの生活している周りにある普通のものが原因となっています。
住宅建材、塗料、接着材、殺虫剤、タンスの防虫剤、整髪料、合成洗剤、芳香剤、農薬、タバコなど、日常にある合成化学物質を使ったものです。
このドキュメンタリー映画の主人公、早苗さんも病気の発端は自宅の新築でシックハウス症候群になり、その後近所のゴルフ場の農薬散布で化学物質過敏症を発症したようです。
化学物質は自然界にも存在します。
例えば、杉や桧なども害虫から自分自身を守るためにフィトンチッドという化学物質を出しています。
無垢の木の香りに癒される・・・ということももちろん間違いではないですが、人に害がないことを前提とし、適材適所を見極める目が必要です。
シックハウス症候群、化学物質過敏症で問題になっている化学物質は、人工的に合成された有害な化学物質です。どのようなものがあるかは、当社HPの「シックハウス症候群」のページを参考にしてください。
現代生活は、石油化学物質なしでは成り立ちません。でもこれは江戸時代以前にはなかったものです。高度成長期を経て快適になった生活環境をいまさら捨てることはできませんが、
人間を含めた生き物や地球環境にとって本当に大丈夫な物なのか?
という意識を持ちながら生活することは、自分や家族を守るためには必要なことだと思います。
私たちが作っている漆喰は、そのほとんどが石灰などの無機質な自然素材なので有害な化学物質を出しません。シックハウスや化学物質過敏症予防にも役立ちます。
漆喰は昔からある素朴な壁材ですが、この現代病予防にも貢献できるということで、私も仕事柄いつも意識するようになっています。
高知にもこの病気で苦しんでいる方々がおり、その人達の呼びかけによりこの映画を上映することで、少しでも化学物質過敏症という病気を知ってもらい防ぐことができれば、という思いで私も微力ながら参加させていただき、現在上映にむけて活動しています。
お時間がある方には是非この映画を見てもらって、日常の当たり前のものを違う視点で見るきっかけになればと思います。
「いのちの林檎」上映会
世界で初めての 化学物質過敏症を描いた ドキュメンタリー映画
「いのちの林檎」上映のお知らせ
日 程 :3月25日(金曜日)
場 所 :高知県立美術館ホール
上映時間 :1回目10:30~12:30
(貸し切り・化学物質過敏症の方々と家族のための上映会)
:2回目13:30~15:30(一般用)
:3回目16:00~18:00(一般用)
18:00~18:30 トーク
:4回目19:00~21:00(一般用)
21:00~21:30 トーク
入 場 料 :前売り1,000円( 当日1,300円 )
中・高・大・専門学校生 500円
主 催 :化学物質過敏症・ゆるゆる仲間
問い合わせ:四国文映社(TEL:088-822-7486)06