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漆喰のこと
『土佐漆喰』と『土佐しっくい』
2010年11月26日
当社が扱っている漆喰は、大きく分類すると二種類の漆喰があります。
ひとつは高知の地漆喰である『土佐漆喰』と、もうひとつは一般的な漆喰の『土佐しっくい』です。
『土佐漆喰』は、他にはない高知独自の漆喰です。
日本にある一般的な漆喰の原料は消石灰、海藻糊、麻すさなどですが、土佐漆喰の場合は、消石灰、稲わら、この2つの素材だけです。
その他の素材は水以外なにも入っていません。
土佐漆喰の練り作業
当社では『純土佐漆喰』という漆喰が、高知独自の『土佐漆喰』となります。
土佐漆喰は、発酵させて細かい繊維状になった稲わらと、地灰といわれる消石灰を水練りした状態でポリ袋に詰めた「半ねり漆喰」です。
半ねり状なので、施工現場で再度十分練ってから施工します。
色が黄色いのは、発酵した稲わらのリグニンといわれるアクの色で、このリグニンが一般的な漆喰の海藻糊の代わりをし、作業性を向上させるなどの役目があります。
土佐漆喰の外壁。乾くと黄土色がベージュ色になります。
『土佐しっくい白亜』などの紙袋に入っているのは粉末の漆喰で、現場で水練りする一般的なタイプです。
これらの漆喰は、高知で採掘された石灰石を使用した漆喰ということで『土佐しっくい』と名付けています。
お客様から「『とさしっくい』を‥」、というお問い合わせをいただいた場合に、この2種類の漆喰があるので、ご説明を十分した上でどちらをお求めか確認させていただくことが当社ではよくあります。
水練りした土佐しっくい白亜。こちらは純白です。